先日9月12日、iPS細胞から作った目の網膜細胞を人に移植する、
世界初の手術が行われ、成功しましたね
この手術を受けた患者さんが患っていたのが「加齢黄斑変性」という、
目の病気です。
加齢黄斑変性とは、モノを見るときに重要な働きをする網膜の中心の
「黄斑」という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、
物がゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、
視力が低下するなどの症状が出ます。
糖尿病網膜症、緑内障とともに、失明を引き起こす病気として注意が必要です。
ちょっと前になりますが、TVで、
「加齢黄斑変性」の啓発キャンペーンのCMが流れていたのを、
ご記憶の方はいらっしゃるでしょうか
美術館へ行くと、モナリザ が片目をふさぎ、
「加齢黄斑変性」について話し始めるというもの。
美術館に来ていた人達が、驚きつつも同じように片目をふさぎながら、
次々に加齢黄斑変性の症状に気づく、というストーリーでした。
人の目は、「片方の目に、見えない所や見え方がおかしい所があっても、
両方の目で見ていると、補い合って正常に見えてしまう」
という特徴を持っているのです
片目チェックは、加齢黄斑変性だけでなく、緑内障、網膜剥離、
飛蚊症、糖尿病性網膜症、角膜疾患、網膜動脈閉塞症など、
その他多くの疾患にも大変有効なのですね。
片目を手で隠して、細かいマス目・方眼紙などを見てみましょう。
眼鏡などは掛けたまま、ゆがむ、欠ける、ぼやける、などの所がないか、
一度、調べてみて下さいね!
(マス目はこちらにも → http://www.kareiouhan.com/selfcheck/)
万が一、少しでも見え方がおかしいと感じたら、
すぐに病院へ!