今日は、暑い中、17人もの患者さまが講演会に集まって下さいました。今日の内容は、糖尿病網膜症と最近よく話題にされる高齢者の運転についてです。
糖尿病網膜症は、糖尿病患者さんの約40%が発症するともいわれ、糖尿病が原因の高血糖の影響で網膜が傷められる病気です。糖尿病についてや病気になるしくみなどをお話しさせていただきました。
運転については、高齢化によって起こる目の変化や実際に運転時にどのように見えるのかなどを画像を使い、追体験もしていただきました。
講演会後、患者様から「どのようにすすめたら、運転者の気持ちを損ねずに返納してもらえるかしら?」
とのご感想を頂きました。
高齢者といえど、認知力や判断力は個人差が大きいため、ひとくくりにはできないとの結論の論文もありましたし、地域差で、どうしても車が必要な環境にお住まいの場合もあります。かといって、事故が起きたときの被害者に与えてしまう損害を考えると、そのままでいいともいえないように思えます。
非常に難しい問題で、なかなか答えがでませんが、考え続けていかなければいけないと思いました。