画家にとって、目の病気は致命的ですが、
淡く美しいタッチで睡蓮を描く画家モネは、
作品に影響を及ぼすほど深刻な白内障をわずらっていたそうです
その弟子で、主にバレリーナを描くことで有名なドガは、
網膜疾患にかかり苦しんでいたとのこと
2人の後年の作品を見ると以前のなめらかなタッチと違い、
荒々しい筆使い、濃くケバケバしい色使いが見えます
このツール時代、「モネとドガの目から見えていた世界」を、
デジタルイメージで作り上げた教授もいるそうです
他にも、ルノアールはひどく近視が進んで、
輪郭のボーっとした画風は、そのためもあると言われています。
また、ゴッホは、自画像を確認すると片方の瞳が他方よりも大きく、
緑内障患者に特有の光のまわりに虹が見える特徴が、
絵の中にも描かれている、ということです。
レンブラントは30歳以降遠視がひどくなっていったとのこと!
モネの時代は、白内障手術が失敗する確率も高く、
術後も10日くらい包帯をしたままで、長くかかるため、
モネは手術を決断するまでに何年もかかってしまったそうです
今は日帰りでできる白内障手術、
他の疾患に対しても、いろいろな治療法が出てきて、
絵を描く人には、ありがたい世の中になってきたのかもしれませんね